天白ひらこし【ふく楽舎】
ふくふくな日々【下関ふぐ・フグ・河豚】
12-15 (Mon) 18:58
「ふく茶づけ」:誕生物語・・その2
コメント(0)/トラックバック(0)
(株)古川商店の創業者、故古川アキエが返品された「ふく塩干し」を、お茶漬け
商品開発へのヒントは、小津安二郎監督・映画「お茶漬けの味」(昭和27年封切、
佐分利信、木暮美千代、鶴田浩二、淡島千景等出演)を観たことが商品化を思い
付いたとのこと。

昭和30年当時、魚類を原料とした現在の「茶漬け商品」は市場に存在していなっ
かったと思う。
ちなみに永谷園さんの「鮭茶づけ」の発売は昭和34年と聞きました。

尚、永谷園の「お茶づけ海苔」は戦後苦労されて生み出され商品化(適宜な包装
資材不足等)され、おいしくて手軽に食べられる、インスタントの先駆けとなりました。

その後、口コミで消費者に評判が伝わり、人気商品として大ヒット、1953年5月
(昭和28年)株式会社永谷園本舗が設立された。
…永谷園ホ-ムペ-ジを参考に…

さて、塩を吹いて乾燥した返品の「ふく塩干し」を水に戻し適度に塩分を取り、
再度乾燥させて、炭火で焼く →焼き上がりの温度が高い内に手回しのロ-ラ-
で圧縮 →包丁で小さくサイコロ状に手切り→攪拌調味(食塩、日本酒、当時は、
味の素)・・手仕事デス →乾燥(天日干し)

天日干しの場所は、隣地が伝馬船の櫨(オ-ル)を造る職人さんが材料である
直径1メ-トルはある丸太を100坪位の所に何十本と乾燥させる?置き場があり、
丸太の上にせいろ状の箱にカッティングされたフクの身を薄く広げ乾燥させる。

時代を感じさせる丸太置き場ですが。その場所は現在表通りに続くリハビリの
大きな病院になっています〃
 
 続く…









戻る

(c)fukurakusya