吉例「おもしろ文化塾」の本年締めくくりは「チーズ博士」「牛乳
博士」「ワイン博士」或る時は「クジラ博士」としてご登場の和仁
皓明先生の『“新.切り口” 文学のなかのチーズ・漫遊談』
洋の東西の文学に描かれたチーズの風景を漫遊‼
アーネストヘミングウエイ 「武器よさらば」
ヘミングウエイ30歳のとき発表した長編…
文中に(第一次世界大戦従軍中)「奥の穴の中にもぐりこんでいって、
白いチーズを四分の一ポンド持って来た」~以下略
(大久保康雄訳、新潮文庫)
ブール・ド・シェイフ 『脂肪のかたまり』
新聞紙にくるんであったグリュイエールチーズの真四角のみごとな
かけらには、脂っこい表面に「雑報」という文句がそのまま写って
いた…(水野亮訳・岩波文庫)
アルフォンス・ドーデー 『月曜物語』
ああ! チーズ入りスープのうまそうな香り…
というフレーズのリフレインがこの小品の中に4回も繰り返される
ジョン・ランチェスター 『最後の晩餐の作り方』
「あなたはわたしを乳のように注ぎ出し、チーズのように固め…
チーズの熟成は人間が賢くなり成熟するのと似ていなくもない
(小梨 直訳、新潮文庫)
覆面作家 鯨統一郎 『今宵、バーで謎解きを』
「はい、チーズ」マスターがカメラのシャッターを押すときのような
声を出しながら小皿に盛ったチーズとクラッカーを出してくれた。
(光文社文庫)
和仁先生はレジメで、チーズの箇所のコピーと情景、その本に
出て来た色々なチーズを解説‼
本の中の登場した、チーズの試食付き‼