ふくふくな日々【下関ふぐ・フグ・河豚】blog page

おもしろ文化塾・ゲスト/和仁皓明さん⇒食の作法、和の流儀

2015年12月18日 (金) 11:08
 おなじみ、下関の著名人、和仁皓明さん登場
文化塾・歳末の恒例ゲストの指定席、和仁先生‼
今回は、「食の作法・和の流儀」脱線気味の話し、深イイ話し
多岐に亘る講義で勉強させていただきました。

講義資料…オール画像悪し//恥じ入ります
文化塾












和仁(1)













(2)












(3)
















箸の文化・・世界人口の40%は手指で食す・ビックリ‼
はしの文化
















日本で箸の使用を学術的に説明
箸(2)












和仁0













和仁皓明 プロフィル /農学博士

1931年 北海道生れ
1955~1992年 雪印乳業KKにて開発、研究に従事
(中央研究所)
1992~2006年 下関.東亜大学大学院在職
「乳利用の民族誌」「離乳の食文化」ほか 2012年「乳の
学術連合」副委員長、「乳の社会文化ネットワーク」大表幹事、
「日本酪農乳業史研究会」顧問

朝日新聞山口版・ コラム《美味しさの旬感》連載中
015年1月より、月2回、本年末で50回目


  美味しさの旬感
 ふくのお雑煮  015年1月15日掲載
絵






  






この正月、ずいぶん全国各地のお雑煮がテレビ番組に出てき
ましたね。
特に地方の郷土色豊かなお雑煮が魅力的でした。
福岡はアゴ(飛び魚)のだしが基本。ブリ、里芋、シイタケと盛り
だくさん。そこにかつお菜が入らないと雑煮じゃないそうです。
広島が面白い。青菜、かまぼこにカキが入る。いかにもカキが
郷土の誇りといった感じ。
山口は地味です。鶏肉、根菜類におしょうゆ仕立て。
でも一ひねり個性的なご当地お雑煮があってもいいんじゃない
かな。下関なら「ふくのお雑煮」でしょう。
お雑煮ですから縁起物に絡めてとなると、具は初夢の七福神に
なぞらえることにしましょう。
主役のふくは語呂合わせで福禄寿。これはカナトフグの筒切り
でいい。
それに殻をむいた車エビも入れましょう。このいわれは毘沙門天
という怖そうな神様が、海老(えび)籠手(こて)という武具を腕に
巻いているからなんです。
そして野菜です。
大根は寿老人です。この神様、もとは福禄寿と一緒で大根のよう
な長頭の神様だったそうです。大黒さまは美東の太ごぼう。
筒切りの切り口は御足(おあし)(銭)に見えます。ニンジンは梅型
に抜いて紅一点の弁天さま。
紅の裳裾(もすそ)になぞらえる。それに結び昆布を添えましょう。
これ恵比寿さまです。昆布の別名がエビスです。これで六種類の
具になりました。
最後に丸餅を布袋さまのメタボなおなかに見立てます。
お雑煮汁は昆布とアゴのだしにします。最近はティーバッグ入りの
便利なのが出ていますね。お味は薄口のおしょうゆでお吸い物より
一味濃いめに仕立てます。
具は二番だしで火を通し、薄く下味をつけておいてください。
大ぶりの漆わんに熱々のだしを張って、そこへ別鍋で温めておいた
丸餅を据え、野菜、ふく、エビと盛って、結び昆布を天盛りに飾ります。
これでできあがり。
(文・和仁皓明、画・三戸光顕)


 朝日新聞~掲載画像
旬新聞


 
 
 
 
 
 



 
 
























 

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