ふくふくな日々【下関ふぐ・フグ・河豚】blog page

「ふく茶づけ」:誕生物語・・その3

2008年12月21日 (日) 13:32

前述の丸太置き場で天日乾燥したフクの身に、刻み海苔、アラレを加え
一食分の袋に(湿気を防ぐ為、外側は紙、内面はポリエチレンをラミネ-ト
加工)手詰め、電器コテ(アイロン)で一袋ずつ密封。

一食分の個装袋を木曽杉の木目を生かした楕円形と円錐型の和
をイメ-ジした容器に詰め、和紙に「下関名産.ふく茶づけ」の縦書き
文字ラベルを制作、容器に糊付け、
楕円型パッケ-ジ(一食袋、8ケ入り)売価180円・
円錐型パッケ-ジ(一食袋、12ケ入り)売価250円で発売♂。
「下関名産ふく茶づけ」誕生!!
鉄道弘済会、下関大丸に納入開始。

宣伝活動皆無でも人気は上々、日に日に売り上げアップ。
返品の塩干し再生では追いつかなく「ふく茶づけ」用のフク原料を
新たに仕入れ、手作業の製造は販路も広がり繁忙を極めることと
なります。
※注…木曽杉を加工した「曲げ物」容器は愛知県の専門メ-カ-
から購入。
(現在は伝統工芸品の分野で製造か?)

昭和30年までの下関みやげは「江戸金の亀の甲煎餅」・「やまみ、うに」
「小川うに」が横綱、続いて「広田の簀巻きかまぼこ」、「三幸の三幸餅」が
記憶にあるくらいで純粋な地場土産品は未だ少なかった。

フク(通称名ナゴヤフグ)加工品が「地域の名物、名産品」として大手流
通業で「ふくの塩干し」に続いて販売されたことにより同業、又関連業界
に火がついた如く同類商品(真似商品?)や新商品が昭和31年以降、
続々と発売、世に出てきました。

  以上、終わり  ジャンジャン

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ふくをテーマにした多彩なコレクション。ふくと海をテーマに、折にふれて収集してきた絵画などの美術コレクションを展示しています。また、珍しい種類のふくや貴重なふく料理の写真なども館内各所に展示しています。「ふく食文化」は下関の財産ともいえるもの。プロの技が冴える華麗な創作料理の姿を通して、その一端に触れていただければ幸いです。「ふく楽者」館内展示絵画『ふく群図』三輪亨良描下関市彦島在住:升本猛作:「メルヘンの詩」シリ-ズ日本画:小野具定描

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