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『やまぐちのヒタミン』-維新雑感-昨日の続き

2009年08月10日 (月) 18:04
もうひとつは「知行合一」と呼ばれる考え方である。朱子学は知(認識)と
行(実践)とを峻別し、知が先、行が後と位置付けたのに対し、陽明学では
知と行はもともと一体であって分割できないとした。
つまり知識ゃ理屈はそれだけでは意味をなさず、行いが伴わないと本当の
聖人(良知)の発現にはならないとする。

陽明学ではこれら二つの教えを体得するため「事上磨練」が必要と説く。
その意味は、学問や座禅などの修行だけでは自己の内部の聖人は発現
せず、現実についている職業などの具体的社会関係において、その職業
などを人欲をなくして実践し、良知が発現するように自らを練り磨くことが
正しい修行のあり方ということである。

私は吉田松陰が松下村塾の教育理念として掲げた「華夷の弁‥カイノベン」
即ち「自分の生まれた土地にコンプレックスを抱く必要はなく、その場所で
腰を据えて努力すればそこが華となる」という考え方や、処刑直前に高杉
晋作に出した手紙で述べた「人間というものは生死を度外視して、要する
になす心構えこそが大切だ」という死生観に、陽明学の発想が色濃く表わ
れているように感ずる。

そしてこような発想は「人は神の分魂を宿している」という神道の考え方や
「自己本来の面目」という禅宗の考え方と共通のものものとして、実はわが
国に古来から連綿と続く精神的潮流でもあったのではないかと思っている。
(平成15年8月7日)山口新聞
武藤 清著 『やまぐちのビタミン』 -地域再生への提言-より

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