ふくふくな日々【下関ふぐ・フグ・河豚】blog page

下関名産「ふく茶づけ」誕生物語・・その1

2008年12月13日 (土) 15:30
下関みやげとして嘗ては爆発的な売れ行きを示し、製造業者も山口県に留まらず
日本各地で製造され、現在ではメジャ-な商品となっている「フグのお茶漬け」誕生
の地は、下関市今浦町です。下関駅西の竹崎大通り(厚生病院へ向かう通り)現在
の「料亭.しのだ」さんの裏側に位置する町屋(一般民家)がル-ツです。

時は昭和30年、下関でフク製造加工製品は戦前からの保存食品である塩干し
又は素干し位のものでだったと記憶。

アジ、サバ、イワシの塩蔵品、乾燥品に比べて、フクの加工製品は微々たるもので
地場の名物的な売り方の発想は皆無の時代であった。

平成7年に破産した(株)古川商店がこの町屋で「ナゴヤフグ」(公式魚種名ナシフグ)
の塩干し(三枚おろし身を観音開き、海水より辛目の塩蔵干し)を市内丸山町にあった
海産物加工会社から仕入れて、竹ザルかごに盛付けた商品を下関駅売店(鉄道弘済
会)に納め販売♂♂

 この商品が下関フクみやげ品の第一号的存在?(大手流通業での販売)
当時、お土産を買う場所は駅売店か下関大丸だったように思うが、両店の売場には
他にフクの商品は販売されていなかった。
さて、冷蔵ショ-ケ-ス販売等考えられない時代、常温販売のフク塩干し商品は、
3日位店頭に並べると乾燥によりフクの表面に真っ白くなるくらいの塩分が吹き出る為、
返品です。
返品のフク塩干し再生が「ふく茶づけ」誕生の原点です。

※注・・下関では、フク加工品は塩干し主体の製造でしたが、島根県浜田市等では、
    戦前から味醂干しを製造していた。

   ・・鉄道弘済会(国鉄駅構内の売店経営)は昭和30年代後半までは、地方みやげ
     品販売力は絶大なものがあった。

 次回へ続く…
 

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