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本邦、初商品シリ-ズ⇔『フク゛の焼きひれ』商品誕生物語

2010年03月27日 (土) 14:03
先般、下関ふく連盟岡田事務局長さんよりTELで問い合わせ。
ひれ酒用の焼いたヒレの商品は何処が一番早く商品化したか消費者から
質問がきたので教えて欲しいとのこと。

 <画像はヒレ酒用ティ-バック状商品の栞写真です>
焼いたヒレを顆粒にしてティ-バック状(紅茶ティ-バックと同じ形態)
の商品 ※この商品も本邦、初の商品です
ヒレパック
思い出しました♂
20数年前までは、養殖のトラフグが生産されておらず、ひれ酒用の乾燥
した天然トラフグヒレはトラフグを買った料理屋さんに優先権があり、市場
に出回る量が少なく高価(1kg/優良品は4万円位て取引されていた)で
あった。

乾燥ヒレはフグ仲卸店がミガキ工程でヒレを取り、戸板に貼り付けて乾燥
させてミガキを購入する料理店に卸す。

料理店で炭火等で焼き上げ料理の1品「ヒレ酒」として顧客様にお出しす
ることで乾燥ヒレの大半が消費されていた。

そのような状況の中、シマフグなど他の乾燥フグヒレがトラフグ.ヒレの代
用として市販されるが、飲む時の香りはあまり変わらないが低価格(1kg/
1万円を大幅に下回る価格)で儲からない。

そこで知恵を出した人、市内安岡の山西水産・山西さんがシマフグのヒレ
を大型の炭火用炉を作り1枚1枚丁寧に焼き上げ、旧古川商店に持ち込ん
でこられた。
シマフグのヒレは黄色であるが焼き上げると、トラフグと見栄えも味も遜色
なく、『下関・ひれ酒用焼きひれ』のネ-ミング、パッケ-ジをガラスコップ
に、焼きひれ入りひれ酒、の写真を印刷した紙箱入り商品として販売。
焼いたヒレが日本初の商品となる。
 
 <とらふぐ焼きひれ/10g入り/1,000円商品>
ヒレ酒2
その後、養殖トラフグの生産が拡大して、「ちり」の単品商品など一般消費
者の需要が高まりトラフグひれも大量に生産、価格も下がり「とらふぐ焼き
ひれ」の商品につながってきました。
※注 「ちり」単品商品には、基本的に干しヒレは添付されていない

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ふくをテーマにした多彩なコレクション。ふくと海をテーマに、折にふれて収集してきた絵画などの美術コレクションを展示しています。また、珍しい種類のふくや貴重なふく料理の写真なども館内各所に展示しています。「ふく食文化」は下関の財産ともいえるもの。プロの技が冴える華麗な創作料理の姿を通して、その一端に触れていただければ幸いです。「ふく楽者」館内展示絵画『ふく群図』三輪亨良描下関市彦島在住:升本猛作:「メルヘンの詩」シリ-ズ日本画:小野具定描

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