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『長州手延べそうめん.菊川の糸』ブランド構築?物語

2010年02月01日 (月) 15:06

何故?そうめんの話題?「ふく爺」のどうでもよい手前ミソの話です。

ふるさと特産品として人気が高く、お中元で全国へ発送される有名
ブランド菊川そうめん。生産者も販路を農協だけに頼らず、ネット販売
に取り組み商品の品質、味の良さをアピ-ル、盛況のようです。

さて
昨日、記したように、小麦粉は業界の水準以上の高価な原料を使用
しているのだが、販売先が山口県経済連(農協売店)と地場の醤油
メ-カ-さんの卸部門を通じての、山口県内小型ス-パ-が主要な
売り先で、揖保の糸ブランド、先発の島原そうめん等他の産地商品
より販売価格が低くB級商品に甘んじていた。
又、寒造り極細そうめんは、某三輪そうめん有名ブランドメ-カ-に
バラ売り(ノ-ブランド)現金買いで安く買い叩かれていた。?

昭和50年代後半から大分県平松知事が「一村、一品」運動を推奨して
農山村の活性化に大いに貢献すると共に、消費者も地元特産品に目を
向けるようになり、特にデパ-ト業界では大分トキハが「一村、一品」関連
商品の売り上げが好調と大評判となる。

「ふく爺」と菊川そうめんの出会い
昭和61年、下関大丸食品部S部長さんに「我が地元に、一村、一品と
打ち出して売れる玉はないかのう?」とのお言葉。
当時のふく爺曰く 「冬の風物詩として新聞、テレビに毎年取材され報道
されている名物のそうめんが菊川町にありますよ。「当たって見ましょう」が始
まりでした。

と言うことで、取りあえず伝手を頼って生産者の代表竹井さんに面会。
聞くと販売は菊川町農協が仕切っているとのことで、農協に出向くと運良く
中学校の同級生Y君が菊川農協の生産物の責任者でそうめんの担当も兼ね、
生産者へ原料粉売り渡し、製品検査、生産者からの買い入れ、製品販売等
の業務をこなす担当者でその後の展開が比較的順調に進む。

先ず最初に商品企画、
奈良県の三輪そうめん某社にバラう売りをしていた寒製極細めんの出荷を停止。
バラ売り極細めんを50g束に、製造から1年半寝かせる。
11月~3月までの製品を翌年の夏に販売。
 
 ☆商品名=寒製極細3年物・長州手延べそうめん菊川の糸☆
※注1.3年物/そうめん業界では当時、数え歳方式?2年物と表現
          していなかった
   2.菊川の糸極細50g束の本数       =450~480本
     
     菊川そうめん通常麺50g束本数   =270本前後
     揖保の糸通常麺50g束の本数    =350~370本
     三輪有名ブランド寒製極細の本数 =550本以上
   ※商品企画時に「ふく爺」自身が一本一本数えました
  
 ☆パッケ-ジ/揖保の糸、三輪そうめんを真似て木製箱入り

 販売戦略と戦術

百貨店、高級食料品店に絞り込み、お中元ギフトとして展開。
特に下関大丸様では、お中元カタログに1ペ-ジ全部を菊川そうめん
で打ち出す。(カタログ掲載費用、旧古川商店負担)

下関大丸中元内見会会場、シ-モ-ルホ-ルで3年連続、孟宗竹
の青竹を割って創り上げた雰囲気満点の『そうめん流し』実演試食を
行い下関大丸様上得意顧客様へアッピ-ル。
※<青竹獲り、そうめん流し道具作り…オ-ルふく爺の作業でした>

そうめん流しに使用する水は菊川町の生産者随永さんがそうめん造り
に使う井戸水を早朝に汲んで運んだ。
菊川そうめんの美味しさは、水質の良さと、地の利盆地であることが
条件で作り出されています。
<その意味合いで、菊川そうめんの原点である水の良さも訴える
 手段だった…そうめん流しの水を現地から‼>
又、
内見会2日間には生産者の奥さん方が作業着スタイルで数人づつ
お手伝いいただき「一村、一品」の本物感が溢れ大好評でした。
地元新聞社が取材、写真入りの記事に!
モチ、テレビ局も取材、その日の夕方のニュ-スで放送。

以上、長々の手前ミソの話取りあえず終わります


 










 

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